買い替え・住み替えで決してやってはいけないこと

2021.07.05

以前、あるお客様からご相談を承ったケースについてお話しましょう。
弊社で取扱っていた売却中のマンションの購入の可能性をお問合せいただきましたが、予算が合わなかったためこの物件のお話は流れました。
ただ、他の物件の紹介を含めてとにかく購入を急いでいる様子だったのでご事情をお尋ねしたところ、実は買い替え先を探しているのだけれど検討時間がほとんど残っていないとのことでした。
一体なぜぞのような事態になってしまったのでしょうか?

◆◆手順を間違えると苦しい状態に◆◆

こちらのお客様は、現在お住まいの自宅の売却をすでに契約済で引渡日が迫っているにも関わらず、引越し先が確保できていない状況に陥っていました。
冷静に考えるとありそうにない不思議な話に聞こえますが、現在のご自宅の売却理由が、これ以上そこに住むのが嫌だったので早く退去したかったからというご事情を聞き、なるほどと納得した次第です。
この方の場合は、周辺の住環境の問題から健康を害していたという状況でしたが、実は今お住まいの自宅をさっさと処分して先のことは後で考えたいという方は確かにいらっしゃいます。
例えば離婚に絡む財産処分の場合や、人間関係等に遺恨があるような場合。
その物件自体に罪がある訳ではないものの、気持ち的にさっさと整理を付けたいという状況の時に、このようなことが起こりがちです。
ただ、敢えて申し上げれば、買い替えや住み替えの時に勢いや感情が先行してコトを進めると、経済的な損失を含めて大変苦しい状態になりかねないことは、指摘しておかなければなりません。
また逆の話として、引っ越したい理想の住宅が見つかったとしても、今の家がいくらで売れるのか適正に検討することもなく購入の話を先に進めてしまうのも、危険極まると言えます。
なお、こちらのお客様は、家財の多くをトランクルームに預けて仮住まいのつもりで賃貸住宅に転居されましたが、すぐに買い替え先が見つかったというお話は聞けませんでした。

◆◆住み替え・買い替えは難しい◆◆

分譲マンションや戸建て住宅などの売買においては、検討を始めた最初の段階では誰もが慎重に取り組むつもりでいますが、いざリアルな話になると、必ずしも悠長なことを言っていられないケースが多々あるのが実情です。
特に買い替えや住み替えでは、今より快適で便利な暮らしの実現やライフスタイルに見合った物件への転居を描いているはずですが、自力で想定通りの手続きををスムーズに進めることは、かなり難しいと言えます。
トラブルの原因になりがちなのは、時間的な制約の問題です。
まず不動産取引には、購入・売却のいずれにも想像以上に時間が掛かるものと認識していただき、できるだけ早くから検討を始めることが最初の重要ポイントと言えるでしょう。
例えばお子様の進学などに引越し時期の照準を合わせるなら、早い段階で転居することを家族会議で決めておかないと、直前になって慌てて住み替え・買い替えをしようとしても無理があります。
急いで売ろうとすれば価格を下げざるを得ないリスクが大きくなり、急いで買おうとすれば現時点で市場に出ている物件の中から予算ありきで選択するしかありません。
移転先の住環境や間取りなどの条件は二の次にせざるを得なくなるでしょうし、戸建て住宅(注文住宅)を新築するようなお考えの実現は極めて困難と言えます。

◆◆手順とタイミングをしっかりと◆◆

マイホームの理想を実現する買い替えや住み替えを進めるためには、時間に余裕をもって「手順を踏むこと」と「タイミングを合わせること」が成功の秘訣です。
もし今の家が嫌で早く出たいと思っている場合であっても、引越し先がどこでもいい訳ではないはずで、まずは買い換えたい諸条件に見合った住宅がいくら位で購入できるのか、調査するべきでしょう。
また、資金の準備については、今の家がどのくらいの金額で売れるのかという査定を取ったうえで、住宅ローンの対応をどうするか、家の売買以外に必要となる各種付帯費用をどのくらい見込むべきかなどについて、しつこい営業をしない不動産会社に相談してみるといいと思います。
最終的には、現在住んでいる家を出て新しい家に直接引っ越せるタイミング、つまり売却と購入の引渡し時期をほぼ同じ時期にうまく設定できれば、ロスがなくメリットも大きいでしょう。
一生に数回あるかないかのご自宅の買い替えが「こんなはずではなかった」と後悔ばかりにならないためには、しっかりした準備が肝心です。

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