2021.07.22

「貴方の〇〇を高く買い取ります!」という宣伝をよく見かけます。
対象は中古車だったり、貴金属や衣料品、古本まで様々ですが、マンション・不動産も業者による「買取り」というかたちで現金化することが可能です。
古本をブックオフさんで処分したり中古車をビッグモーターさんで処分するのと、マンションを同列で扱うのは少々気が引けますが、やることの本質はまったく同じ。
業者は買い取ったものを整備やリメイクして、商品として転売します。(何も手を加えずに右から左へ転売、ということも少なくないでしょう。)
従って、業者の利益は、買い取った価格と転売した価格の差ということになり、差が大きいほど利益も上がりますから、買取価格はできるだけ低く抑えたいというのは偽らざる本音です。
転売価格を高くできればハッピーですが、それを前提にして買い取ると売れずに在庫化してしまう懸念があるので、商売上はリスクになってしまいます。

ところで、マンション・不動産を売却する際には、大きく2種類の手段があります。
それは、仲介(媒介)と買取りです。
一般的な個人用の住宅で特別な事情がなければ、大多数の売却は仲介で行われていますが、その理由はシンプルで、仲介の方が高く売れる可能性が高いからです。
仲介では、不動産会社は一般の市場で購入希望者を募集するため、売買価格は相場水準並み、上手くすれば相場+αでの売却も期待できます。
一方で、買取りの場合は業者は転売して利益を得ることが目的ですから、価格は相場の7割程度かそれ以下になることが多いようです。
ただここで問題なのは、仲介には価格面でのメリットが大きいと同時にいくつかのデメリットもあるということ。
具体的には、
・市場で買主を探すので、通常は売却するまでに時間が掛かる。(売り出す時点では買主は決まっていない。)
・不動産会社の査定額の通りには売れない可能性があり、値引き交渉などもされる。
・売却したあとで物件に欠陥などが見つかった場合は一定の範囲で責任を問われる可能性がある。
・仲介手数料が掛かる。
などです。
買取りの場合は相談に行った不動産会社自身が買う前提で話を進めるので、このようなデメリットはありません。
ただ、有利な価格で売却できるという大きなメリットと天秤に掛けて検討することが重要であり、仲介のリスクばかりを誇張して売主様を不安にさせるような不動産会社の営業を受けたら注意が必要です。
安く買い取ることができれば業者にとっては大きな利益になりますから、買取りばかりを強く勧められたら、よほど業者にとって旨味があるんだろうな、と思っていいでしょう。

当社ではお客様の利益を優先して、通常は仲介での売却を前提にしてお話を承っています。
一方で、ご事情や物件の特性によっては買取りの方が適していることも、ない訳ではありません。
買取りでの売却をご検討いただきたいケースとしては、
・お客様の都合でとにかく早く現金化することや売却価格を直ちに確定する必要に迫られている場合。
・売却の対象が事業向けの大型物件だったり特殊性が強い物件で、一般の市場での流通性が低い場合。
・内装や設備の老朽化が顕著で、専門業者がリノベーションしないと売ることが困難な場合。
などがあります。
不動産会社に求められる本来の役割は、仲介・買取りのメリットとデメリットをきちんとご説明して、お客様の判断をサポートさせていただくこと。
お悩みやご不明点がある時は、信頼できる不動産会社にご相談ください。

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