東急・相鉄の新横浜線の開通から半年! 横浜市密着の不動産会社やまゆりエステートが沿線の今をレポートします
2023.11.07
大きな期待の中で2023年春に開通
やまゆりエステート株式会社の桑島順一です。
東急と相鉄の新横浜線は、当初の計画から4年遅れての待望の全線開通が、ようやく実現しました。
東急側が日吉から新綱島を経て新横浜までを、相鉄側が西谷から羽沢横浜国大を経て新横浜までを開通させ、新横浜駅では地下深くのホームで直結。
これにより、新横浜駅には東海道新幹線・横浜線・地下鉄ブルーラインの3線に加え、東急・相鉄の両線が乗り入れるようになったので、ついに巨大ターミナルになりました。
新横浜駅から見ると、東急側は渋谷をはじめとする東京の主要駅に、相鉄側は二俣川や海老名などの神奈川県内陸部に直行でき、利便性が大幅に向上しています。
短い路線でも大きな効果が
新路線の長さは全部で約12kmほどの距離(先行開業の西谷-羽沢横浜国大間を含む)ですが、この路線は利便性爆上がりの恩恵を受けるエリアが広域に及ぶのが特徴です。
開業からしばらくの間は見学客や鉄ちゃんたちが押し寄せて大混雑し、複雑なダイヤで大混乱も生じました。
それから半年以上が経過した今日では、日常の状態に落ち着いているはずです。
あらためて、実際に西谷駅から日吉駅まで乗車してきましたので、最近の状況をレポートします。
相鉄線西谷駅から新線へ入る
新横浜線は、東急側には新幹線が停まる新横浜駅へのアクセス向上のメリットがあり、相鉄側には東京の拠点へ直行できるようになったメリットがあります。
いずれの会社にとっても大きな需要を見込める新線ですが、特に効果が大きいのは、従来は経営の軸が横浜駅に集中していた相鉄でしょう。
相鉄は、横浜市や神奈川県ではよく知られた鉄道会社ですが、東京での認知度は低く、地方の電車というイメージが強いようです。
報道によれば、新線開業を契機に、相鉄の経営の目線はすでに東京方面に向いているとも聞きます。
平日の昼、西谷駅からスタート
2023年11月の平日に、まずは西谷駅に行ってみました。
相鉄本線は、新横浜線の開通で分岐点となる西谷駅にすべての電車が停車するようになったので、西谷が最寄り駅の方は大きなメリットになっていると思います。
駅舎もリニューアルされて、とてもきれいになりました。
一方で、西谷駅の周辺の再整備や開発を行う様子は、まだほとんど見られません。
元々駅前広場などを作りにくい地形の場所に駅があるうえ、相鉄主導で開発できる事業地もあまりないようです。
もしこれから駅周辺の区画整理事業などを行うとしても、実現は数十年後になるでしょう・・
駅周辺の再開発は鶴ヶ峰・二俣川が先行
相鉄としての当面の沿線開発の主軸は、隣りの鶴ヶ峰駅や二俣川駅の周辺に置かれているように見えます。
鶴ヶ峰駅は現在の地上駅を地下に移設する計画が決定しており、完成時には地上に大きなスペースが生まれます。
二俣川駅はすでに再開発が先行しており、駅自体の大改造や駅前エリアの整備はほぼ完了し、まもなく完成という段階に至っています。
これからの発展に期待大の羽沢エリア
電車に乗って西谷駅を後にすると、すぐに長いトンネルに入ります。
ここから東急の日吉駅の直前までは、ほぼ全線がトンネルの中なので、地下鉄のような感覚です。
新横浜線の全線に言えるのは、横浜市の既成市街地を走る路線の割には駅間が長いこと。
約12kmの区間で中間駅は3駅しかないので、駅間距離の平均は約3kmです。
途中駅を新設すれば、それぞれの駅周辺の利便性が大きく向上するでしょうが、シールド工法で作ったトンネルに駅を追加するのは、技術的に難しいそうです。
トンネルの中を爆走して約3分で、羽沢横浜国大駅に到着します。
この駅では、先行して開通していたJR経由で新宿方面に行く路線(羽沢線)と、もう一度分岐します。
未整備の駅前エリアに早くもタワマンが出現!
羽沢横浜国大駅がある場所は、幹線道路の環状二号線と既存の貨物駅に挟まれたエリアです。
新しく造られた駅のため、地下ホームから地上に上がるとモダンな設計のきれいな駅舎が建っています。
ただ、駅の周辺はまだまだ空き地だらけで、本格的な整備や開発はこれから始めるという状況。
そうした中で俄然目立っているのは、完成間近の23階建てタワーマンション「リビオタワー」の巨大な建物です。
しばらくは便利で快適な生活環境!とは言えないかもしれませんが、田園都市線沿線や東戸塚駅周辺など、新しい町の黎明期はどこも同じようなもの。
開発が進んで定住人口が増えると自然に店舗や施設が集まってくるので、これからの発展に大いに期待したいところです。
巨大な地下空間ができた新横浜駅
羽沢横浜国大の次は新横浜です。相鉄の線路と東急の線路が直結しており、電車は直通運転が行われています。
新横浜駅自体は、約60年前の新幹線開業以来の既存駅で、駅の北側を中心に順次開発が進んで、長い時間を掛けて現在の街並みになりました。
オフィスビルや商業施設、ホテル、それにマンションが中心ですが、横浜アリーナやラーメン博物館などの集客力がある大型施設もあります。
また、サッカーなどが開催される巨大な日産スタジアムや、大型総合病院の横浜労災病院などの最寄り駅でもあります。
新幹線の全列車が停車する駅
東海移動新幹線の新横浜駅には、開業当初から長らくはこだま号しか停まりませんでしたが、今日ではのぞみ号を含む全列車が停まる駅になっています。
地下深くにある新横浜線の駅と高架上を走る新幹線の駅の間は、複数のルートで結ばれていますが、地下通路経由ならいつでも快適な往来が可能です。
新横浜線の工事中、新横浜駅では地下駅建設のために地面を掘り返していたため、長期間に渡って交通渋滞の発生や雑然とした状態になっていました。
2023年春の開通時点でも、地上はまだまだ工事中という状態でしたが、ようやく完成のゴールが見えてきたようです。
アクセス向上とコロナ禍の終息が重なり、新横浜の周辺はかなり活性化しているように見えます。
新横浜の利便性は横浜市内屈指に
一方で、新横浜駅の界隈を見て周ると、割と駅に近い場所でも開発の余地が多く残されています。
昨今はリニアの工事が何かと話題ですが、リニア開通後も新幹線がなくなる訳ではありません。
もし横浜市内で住宅の購入を検討するなら、利便性が高く将来的にも更に有望な新横浜エリアは、お勧めできる場所の一つになるかと思います。
昼から賑わう新綱島駅&日吉駅
新横浜駅から北側の路線は東急です。
次の新綱島駅は新駅ですが、東横線の綱島駅(高架上)から僅かな距離の位置にあります。
新綱島駅の真上でも、羽沢横浜国大と同様に29階建てタワーマンション「ドレッセタワー」を建築中。
建物の周囲はまだ工事中ですが、2023年末には整備が完了し、バスターミナルを含めて段階的に共用が開始されます。
施設の下層階は商業施設や公会堂(ホール)になっており、東急ストアやカフェなどもオープンするそうです。
綱島駅の界隈は古くからの市街地と温泉のある繁華街だったため、このドレッセタワー以外の大規模開発は、すぐには進みそうにはありません。
かつては綱島温泉として有名な歓楽街だった面影は今では皆無と言ってよく、多くの人口を抱える郊外の人気の町という雰囲気が色濃くなっています。
日吉のシンボル 慶応義塾のイチョウ並木
新綱島を出て暫く走ると、電車は久しぶりに地上に出て間もなく日吉駅に到着。
日吉は、高級住宅街と慶応義塾大学の広大なキャンパスがある、東横線の良き伝統を感じられる駅の一つです。
ホームの真上に駅ビルがあり、駅構内は平日の昼にも関わらず学生さんなど若い世代を中心に人・人・人で大変な賑わい。
2008年に横浜市営地下鉄グリーンラインが開通し、日吉は港北ニュータウンの玄関口にもなりました。
新横浜線から来た電車には、日吉駅から東横線で渋谷方面に行く電車と、目黒線で目黒方面に行く電車の2通りがあります。
便利なネットワークができたものですが、行き先がかなり複雑なので慣れないと戸惑うことでしょう。
東京側から来る電車も、日吉駅から東横線で元町中華街へ行く電車と、新横浜線に入る電車に分かれるので、十分ご注意ください・・
日吉駅の近所は大きな開発をする余地が乏しく、新横浜線開業に伴う変化は見られませんが、少し広い範囲で見ると新しい開発が多々行われています。
特に綱島と日吉の間の綱島街道沿いでは大きなマンションや商業施設が続々完成。
週末を中心に、周辺の渋滞の悪化が少々気になりますが、エリアの魅力が更に向上しているように感じられます。
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